施術処 丸井庵の謂れ」        





丸井庵北

玄関

丸井庵南

丸井庵西

 
施術とは術(じゅつ)を施す(ほどこす)と言う事で、針術、灸術、
 按摩(抑按調摩)術、指圧術、矯正術を施す場所で施術処と称して居ります

 丸井庵の丸とは「完全なること、又はかげないさま」と国語辞典にありますが、
 私は「争わないこと」と解しております。

 鍼(はり)灸の術は東アジアの古い思想哲学を基としており、現今の思想哲学と
 大きく異なります。
 現今の思想は、悪い生命体は殺し、悪い物質や場所は消滅させると言う争いの
 思想です。
 しかし東洋医学の基となる思想は、全て自然界に存在する物は、その自然界に
 於ける目的(存在価値)があって存在していると言う考えです。

 私は一般的には悪評の物であっても、その存在価値(善)を信じ、
 その物の持つ有意義な目的を、人の生命の営みや精神活動の中に、探求し
 東洋哲学の理念に基づき「生かし、働かし、育む」と言う」と言う
 施術手段を取りたいと考え、

 その最も真意である。丸く治め、丸く治すと言う意味で丸をつけました。

 次に井ですが「井とは泉又は流水から用水を汲み取る所」とあります。
 東洋医学〔経穴学〕では「井穴」とあり、ツボの流れの最初にあり、
 「ツボの湧く処」と言う意味です。

 精神(心、気)も体(生命、血)も湧き続ける処に豊かさ及び元気があります。
 総ての生命の基が湧く、泉同様湧き続けて欲しいとの願いから、丸に井を加えました。

 庵(あん)とは「いおり」とも読みます。「修行僧が静かに閑居する場所」と言う意味です。

 治療院の「院」の意味は「垣根をめぐらした大きな家、又は宮殿官舎の号」です。
 私は、病は権威をもつて治療する必要は全く無いと言う考えから「院」の字を付ける事を
 嫌いました。
     
 治療(施術)とは、大きく威を表す事なく、立派に見せる事なく、一対一人の心と手により
 行うものと信じております。

 老若男女が貧富を社会的地位を越えて静かなるままに閑として、
 人間の有難さ尊厳性に感じ入りたいと祈念し、この名を称しました。

    昭和六十年三月吉日

                            施術処 丸井庵 施術責任者 有留秀雄

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